扱方(読み)あつかいかた

精選版 日本国語大辞典 「扱方」の意味・読み・例文・類語

あつかい‐かた あつかひ‥【扱方】

〘名〙
① 取り扱う方法。
(イ) (道具などに対する)取り扱い方。使用方法。用い方。
※それから(1909)〈夏目漱石〉二「安楽椅子へ、どさりと身体を投げ掛けた。十五貫目以上もあらうと云ふわが肉に、三文の価値を置いてゐない様な扱(アツ)かひ方(カタ)に見えた」
(ロ) (人などに対する)もてなし方。待遇の仕方。
朝霧(1950)〈永井龍男〉「私は、もうそんな場合の氏の扱ひ方を、充分に呑み込んでゐた」
(ハ) (芸術などにおける)題材の表現方法。
森鴎外(1933)〈唐木順三〉二「対比して、その同一人物に対する扱ひ方の相違に興味をひく」
仲裁の方法。調停の仕方。
③ 任せられた事務を取り扱う係。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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