打驚(読み)うちおどろく

精選版 日本国語大辞典 「打驚」の意味・読み・例文・類語

うち‐おどろ・く【打驚】

〘自カ四〙 (「うち」は接頭語)
① ふっと目が覚める。はっと気がつく。
蜻蛉(974頃)中「ねたるがうちおどろくさまにて」
② 予期しないことが起こったりしてはっとする。びっくりする。
※宇津保(970‐999頃)楼上下「内侍のかみうちおどろき給て、むねふたがりて」

うち‐おどろか・す【打驚】

〘他サ四〙 注意を呼び起こす。
紫式部日記(1010頃か)寛弘五年秋「後夜(ごや)の鐘うちおどろかして、五壇の御修法(みすほふ)、時(じ)はじめつ」

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