打止(読み)うちやむ

精選版 日本国語大辞典 「打止」の意味・読み・例文・類語

うち‐や・む【打止】

[1] 〘他マ下二〙
① 打ちたたいてやめさせる。
古事記(712)上・歌謡庭つ鳥(かけ)は鳴く うれたくも 鳴くなる鳥か この鳥も 宇知夜米(ウチヤメ)こせね」
② (「うち」は接頭語) 事を終わりにする。やめる。中止する。
※咄本・今歳咄(1773)つづみ「いつの間にか、とんとつづみを打(ウチ)やんだから」
[2] 〘自マ四〙 (「うち」は接頭語) 続いていたものが絶える。終わる。
蜻蛉(974頃)下「雨うちやみたる暮れにて」

うち‐さ・す【打止】

〘他サ四〙 碁などを打ちかけて、あとを中止する。
源氏(1001‐14頃)竹河「君だちは、うちさしたまへる碁うち給ふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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