打冷・打覚(読み)うちさます

精選版 日本国語大辞典 「打冷・打覚」の意味・読み・例文・類語

うち‐さま・す【打冷・打覚】

〘他サ四〙 (「うち」は接頭語)
① 興をさます。
※栄花(1028‐92頃)見はてぬ夢「内大臣殿には、万(よろづ)うちさましたるやうにて」
② 眠りをさます。
※頼政集(1178‐80頃)下「鐘のおとをひとりぬる夜もいとへはやあふてふ夢をうちさましつる」

うち‐さ・む【打冷・打覚】

〘自マ下二〙 (「うち」は接頭語) 眠りからさめる。また、信仰心、迷い、物思いなど、今まで持っていた気持がなくなる。
今昔(1120)一二「夜、目打ち醒めて思ふに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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