手繰込(読み)たぐりこむ

精選版 日本国語大辞典 「手繰込」の意味・読み・例文・類語

たぐり‐こ・む【手繰込】

〘他マ五(四)〙
① たぐって自分の手もとにとり入れる。たぐって手もとに引き寄せる。〔和英語林集成初版)(1867)〕
坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉五「しめた、釣れたとぐいぐい手繰り寄せた。〈略〉糸はもう大概手繰り込んで只五尺ばかり程しか、水に浸いて居らん」
だんだん他人のものをとってわがものにする。
※水中都市(1952)〈安部公房〉「へたに口をきいて、その言葉尻を手がかりに、たぐりこまれたりしてはたまらないからな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android