手癖(読み)テクセ

デジタル大辞泉 「手癖」の意味・読み・例文・類語

て‐くせ【手癖】

《「てぐせ」とも》
習慣的にしてしまう手の動き。手の癖。「手癖足癖
つい盗みをしてしまう癖。「手癖のよくない子」
手で何度も触るなどした跡。「手癖のついたグリップ
[類語]足癖寝癖

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「手癖」の意味・読み・例文・類語

て‐くせ【手癖】

〘名〙
① (「てぐせ」とも) 手のくせ。無意識のうちに行なう手の動き。
※俳諧・鷹筑波(1638)五「我とほをなづるわらびの手くせ哉〈西武〉」
② 好ましくない習慣。特に、盗みをする悪癖
政談(1727頃)二「職人・商人復例の手癖を出し、利を設んと巧むべければ」
③ いつも手を触れることによって、そのものについた常癖。
鳥影(1908)〈石川啄木〉二「展(ひら)かれたのは、モウ手癖のついてゐる例の馬太伝第二十七章である」

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