慈姑の金団(読み)くわいのきんとん

精選版 日本国語大辞典 「慈姑の金団」の意味・読み・例文・類語

くわい【慈姑】 の 金団(きんとん)

(クワイできんとんを作ると、見かけは栗きんとんに似ているが、なかなか咽(のど)に通らないといわれるところから)
理解納得のしにくい事柄にいう。
※樹蔭(1944)〈久保田万太郎〉一「命令とあれば、無理にものみこまなければならない慈姑(クワヰ)のきんとんで」
② そっけない、人当たりの悪い人間をいう。
春泥(1928)〈久保田万太郎〉むほん「あのこのごろ来た女中。━まるっきし分からないんだ、話が〈略〉慈姑(クワヰ)のきんとんに出来上ってゐるんだ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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