感性消費(読み)かんせいしょうひ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「感性消費」の意味・わかりやすい解説

感性消費
かんせいしょうひ

感性消費とは,「好き・嫌い」という感覚気分を選択基準としてモノ・サービスを消費すること。一方,「良い・悪い」という社会的規範価値観による理性的・知的判断に基づく消費は理性消費と呼ぶ。物質的な豊かさの中で消費の多様化個性化,短サイクル化が強まるにつれて,機能性や品質を選択基準として消費するというスタイルから,個人の感覚や気分を選択基準として消費するという新しいスタイルへ移行している。この新しい消費スタイルが顕著に見られるのはヤング・女性層であり,製品カテゴリーとしては,ファッション性や嗜好性が強く,製品間で品質的・機能的にほとんど差異がない。

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