愛宕山(千葉県)(読み)あたごやま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「愛宕山(千葉県)」の意味・わかりやすい解説

愛宕山(千葉県)
あたごやま

千葉県南部、南房総市(みなみぼうそうし)と鴨川市(かもわし)の境にある山。標高408メートルで千葉県の最高点である。嶺岡(みねおか)山系西部にあり、古第三紀の地層からなるなだらかな地形のなかに切り立っている。近世里見(さとみ)氏の軍馬育成場として嶺岡牧があり、現在は県畜産総合研究センター嶺岡乳牛研究所となっていて、安房(あわ)酪農の普及に果たした役割は大きい。日本酪農発祥地の碑があり、県指定史跡。シイタブスギの林、ススキ原が広がり、県立嶺岡山系自然公園に指定される。頂上付近は航空自衛隊の防空レーダー施設となっており、許可なしに登頂することはできない。

[山村順次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android