悪逆・悪虐(読み)あくぎゃく

精選版 日本国語大辞典 「悪逆・悪虐」の意味・読み・例文・類語

あく‐ぎゃく【悪逆・悪虐】

〘名〙
① 道にそむいた、はなはだしい悪事。主君や父にあだするような罪悪。また、そのようなことを行なうさま。
※続日本紀‐天平宝字元年(757)七月庚戌「何敢違天発悪逆事
太平記(14C後)一七「されば悪逆(アクギャク)忽に顕て、手引しつる同宿ども、或は討たれ、或は生虜(いけとら)れぬ」 〔漢書‐師丹伝〕
※虎明本狂言・悪太郎(室町末‐近世初)「あく太郎と申て、さけにようては、あくぎゃく仕たるが」
古代の律に定められた罪名。八虐の一つ。祖父母父母を殴打し、殺そうと謀ったり、または、伯叔父姑、兄姉、外祖父母、夫、夫の父母を殺した際の罪。〔律(718)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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