悪坊(読み)あくぼう

精選版 日本国語大辞典 「悪坊」の意味・読み・例文・類語

あく‐ぼう ‥バウ【悪坊】

[1] 〘名〙 僧侶の姿をしている乱暴者悪僧
※虎明本狂言・悪坊(室町末‐近世初)「あれは六かく殿のどうばうに、あくばうと云て、かくれもなひすひきゃう人じゃ」
[2] 狂言。各流。乱暴者の悪坊は眠っている間に無理に道づれにした僧に持ち物を取り替えられ、目ざめてから、前非を悔いて発心する。「悪太郎」の原形らしい。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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