恋矢(読み)レンシ

デジタル大辞泉 「恋矢」の意味・読み・例文・類語

れん‐し【恋矢】

カタツムリナメクジなどの有肺類一部生殖器にもつ、炭酸カルシウムを含む槍状器官交尾の際に相手を刺激するために使われ、交尾が終わると捨てられる。種ごとに形状が異なり、種分類の際の指標にもなる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の恋矢の言及

【カタツムリ(蝸牛)】より

…日本の大型のカタツムリ(ミスジマイマイ,ナミマイマイなど)では,頭の大触角の間に瘤があって生殖のときこれがザクロの実のように大きく膨れる。また交尾前に恋矢(れんし)という石灰質の針を出して互いにつき合う。生殖期はおもに梅雨期であるが,春から秋まで交尾が行われる。…

※「恋矢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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