恋段村(読み)こいのだんむら

日本歴史地名大系 「恋段村」の解説

恋段村
こいのだんむら

[現在地名]久留米市みや陣町若松じんまちわかまつ

筑後川支流の大刀洗たちあらい川下流右岸、草場くさば村の北東に位置し、東は古賀こが村。享禄元年(一五二八)九月九日の大友義鑑知行預ケ状(小河文書/福岡県史資料一〇)によれば、小河中務少輔に「鰺坂庄之内鯉檀」の三町が預け置かれた。当地が小早川領になった文禄年間(一五九二―九六)地侍の岩橋麟可が八町島はつちようじま村を割いて恋段村を起立したという(「岩橋百代集」筑後将士軍談)。南辺を宮地みやのじ渡から松崎まつざき(現小郡市)方面に通じる筑前街道が通る。久留米藩領古図に恋之段村とみえる。本高は五九二石余(元禄国絵図)。「在方諸覚書」では古高六六〇石・役高七一六石。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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