性器的性格(読み)セイキテキセイカク

デジタル大辞泉 「性器的性格」の意味・読み・例文・類語

せいきてき‐せいかく【性器的性格】

精神分析で、性的発達が、口唇期肛門期を経て性器快感を覚える段階に達した性格

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精選版 日本国語大辞典 「性器的性格」の意味・読み・例文・類語

せいきてき‐せいかく【性器的性格】

〘名〙 精神分析で、リビドー(性的エネルギー)の発達が最も成熟した段階の性格をいう。口唇期、肛門期、男根期潜在期を経て到達するもので、自己愛を克服して、異性愛または同性愛に向かう。

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世界大百科事典(旧版)内の性器的性格の言及

【性器期】より

…理論的には,思春期に入ると性器期に到達することになるが,現実には,愛情と官能とを統一して異性を全人格的に愛しかつ受容できるようになるまでには,さらに年月を要する。この性器期の完成に照応するものとして,精神分析学においては性器的性格genital characterという性格類型が考えられている。これはひとつの理念型であり,実際にそのような性格がありうるのかどうか疑問視されるが,前性器的なアンビバレンスも幼児的な依存もエディプス・コンプレクスも全面的に解消され,自己をも他人をも等しく愛することが可能で,仕事に喜びを見いだすことができるきわめて成熟した人格を指している。…

※「性器的性格」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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