思出笑(読み)おもいいでわらい

精選版 日本国語大辞典 「思出笑」の意味・読み・例文・類語

おもいいで‐わらい おもひいでわらひ【思出笑】

源氏(1001‐14頃)帚木「『なににかは聞かせん』と思へば、うち背(そむ)かれて、人知れぬ思いでわらひもせられ、『あはれ』とも、うちひとりごたるるに」

おもいだし‐わらい おもひだしわらひ【思出笑】

〘名〙 前にあったことをひとりで心の中に思い出して、笑うこと。おもいいでわらい。〔詞葉新雅(1792)〕
滑稽本・続膝栗毛(1810‐22)一〇「ゆうべのことを、むすめのはなしにききしと見えて、おもひ出しわらひをするにぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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