忠岡(読み)ただおか

改訂新版 世界大百科事典 「忠岡」の意味・わかりやすい解説

忠岡[町] (ただおか)

大阪府南部,泉北郡の町。人口1万8149(2010)。大阪湾に面し,泉大津市岸和田市に挟まれた面積3.17km2の小さな町である。1924年に南海本線忠岡駅が設置されて,農漁村から紡績紡織を主とする工業地域に変貌し,66年には海岸部に新浜木材コンビナートが建設された。繊維産業木材工業が主要な工業で,合板工場は臨海部に,繊維工場は泉大津市との境をなす大津川沿いに立地している。正木孝之の収集品をもとに建設された正木美術館があり,国宝の小野道風筆《三体白氏詩巻》,藤原行成筆《後嵯峨院本白氏詩巻》や《大灯国師墨跡》のほか,多数の重要文化財を有する。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報