応制(読み)オウセイ

デジタル大辞泉 「応制」の意味・読み・例文・類語

おう‐せい【応制】

《「制」は勅命の意》天皇命令を受けて詩歌を作り、たてまつること。応詔

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「応制」の意味・読み・例文・類語

おう‐せい【応制】

〘名〙 (「制」は天子の命令) 勅命に従って詩歌を詠進すること。中国では、多く唐以後にいう。六朝では応詔(おうしょう)といった。
※凌雲集(814)「奉聖製宿旧宮製一首〈藤原冬嗣〉」
※晴御会部類記(15C頃)「太上皇仙洞に侍て、同く松色春久といへる事をよめる、応制するやまとうた并序」 〔宋之問‐題名〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の応制の言及

【唐詩】より

… 初唐(約618‐709)の詩人はほとんどみな官人であった。したがって彼らの詩は宮廷で即席に作られた〈応制〉の類が多い。きらびやかな文字をつらねて成るのは当然であろう。…

※「応制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」