志那庄(読み)しなのしよう

日本歴史地名大系 「志那庄」の解説

志那庄
しなのしよう

興福寺大乗院領御油料所である。三箇院家抄(内閣文庫蔵大乗院文書)に「宇多志那庄 御油一石庄器定応永八年□谷請申」とある。このほか、寛正四年(一四六三)の諸庄段銭成足帳(お茶の水図書館蔵大乗院文書)には「上志那」とある。一面、三箇院家抄の宇多郡庄々郷々注文の一乗院方に「下志那」とみえる。これらによると、志那庄は上・下両庄として大乗院・一乗院の両方に分れ、灯油料については志那庄に大乗院から課せられたものと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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