志津見村(読み)しつみむら

日本歴史地名大系 「志津見村」の解説

志津見村
しつみむら

[現在地名]頓原町志津見

八神はかみ村の北に位置し、西は角井つのい村、石見安濃あの上山うやま(現大田市)。中央部を須佐すさ(現神戸川)が北流。集落として新田原しんでんばら森脇もりわき岡口おかぐち弓谷ゆんだに大槙おおまきがある。当地は石見・備後との国境に近く、古代から重要視されていた。「出雲国風土記」には飯石郡の道として波多径はたのこみち・須佐径とともに志都美径しづみのこみちがみえ、これらは備後国に通うとある。よって志都美は頓原町内の旧志々しし地区を縦断する道と推測されている。正保国絵図に村名がみえる。寛文五年(一六六五)の検地帳写では反別二九町一反余・高三六七石余、家数二九。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報