心立つ（読み）ココロダツ

デジタル大辞泉

こころ‐だ・つ【心立つ】

［動タ五（四）］そうしようと心が動く。思い立つ。
「最早ここを去らねばならぬと―・った」〈康成・雪国〉

心こころ立た・つ

心が奮いたつ。
「心ねたうもてないたる、なかなか―・つやうにもあり」〈源・胡蝶〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

こころ【心】 立(た)つ

[一] (「立つ」が他動詞下二段活用の場合)

① ⇒こころ（心）を立つ

② 心を起こす。興味を持つ。

※拾玉得花（1428）「上士も一たんめづらしき心たて、是に愛(め)づれ共、誠の性花とは見ず」

[二] (「立つ」が自動詞四段活用の場合) 心が奮い立つ。一念発起する。

※源氏（1001‐14頃）胡蝶「花蝶につけたるたよりごとは、心ねたうもてないたる、なかなか心たつやうにもあり」

出典　精選版 日本国語大辞典