御部入古墳群(読み)おんべいりこふんぐん

日本歴史地名大系 「御部入古墳群」の解説

御部入古墳群
おんべいりこふんぐん

[現在地名]高崎市乗附町

碓氷うすい川とからす川の合流点付近右岸の石原いしはら町から、碓氷川右岸の乗附のつつけ町・鼻高はなだか町、さらに隣接する安中市にかけて、粗密の差はあれ間断なく古墳が分布する。このうち乗附町付近を中心としてとくに濃密な分布地域があり、かつて一七九基が数え上げられていた。これらを乗附古墳群と総称する。このうち、御部入地区の東南面する斜面に分布する御部入古墳群は、旧来より群集墳的形態を示す好例として広く知られていた。昭和四二年(一九六七)から四三年にかけて発掘調査が実施された。調査円墳二二基のうち、截石切組積横穴式石室をもつ鶯塚うぐいすづか古墳のみが残存する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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