御穂神社(読み)みほじんじや

日本歴史地名大系 「御穂神社」の解説

御穂神社
みほじんじや

[現在地名]清水市三保

三保みほの中央部にある。祭神は大己貴命・御穂津姫命。「延喜式」神名帳にみえる廬原いおはら郡の同名社に比定され、旧県社。「駿国雑志」は御穂津彦・御穂津姫の両神を祀るとあり、日本武尊が勅を奉って官幣を供し、社領を寄進して駿河国三宮としたとする。また出雲国御穂埼(現島根県美保関町)より遷座した神とも伝える。貞観七年(八六五)一二月二一日「駿河国従五位下御廬神」の神階が従五位上に、元慶三年(八七九)四月五日に正五位下にそれぞれ昇叙している(三代実録)

文保三年(一三一九)正月一二日の鰐口(飯室乃神社蔵)に「三保大明神」とみえ、神主息長氏女によって施入されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報