喜三郎(読み)きさぶろう

精選版 日本国語大辞典 「喜三郎」の意味・読み・例文・類語

きさぶろう キサブラウ【喜三郎】

[一] 江戸時代大坂薬種商の名。この店で売る膏薬(こうやく)は喜三郎の膏薬と呼ばれ流行した。
[二] 近世江戸侠客。本名野出喜三郎。五人力で、二尺五、六寸長脇差で町々を闊歩(かっぽ)したが、ある時の喧嘩片腕を折られ、これを見苦しいとして、子分の者に鋸で斬り落とさせたところから腕の喜三郎と呼ばれた。

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