御園神明社(読み)みそのしんめいしや

日本歴史地名大系 「御園神明社」の解説

御園神明社
みそのしんめいしや

[現在地名]清洲町一場

祭神天照大神・倭姫命。旧村社。通称中島宮なかしまぐう。垂仁天皇代の勧請と伝えるが、社名の御園は伊勢の神宮領である清須御厨に由来し、この神明社はその御厨内に勧請されたものであろう。徳川義直以来、阿原あわら(現新川町)のうちに二〇石の黒印領を安堵されたが、「西春日井郡誌」はこれを織田信長に、「寛文覚書」は松平忠吉に始まるとする。「雑志」によれば、天正一八年(一五九〇)豊臣秀吉の母が造営を行ったという。

宝永四年(一七〇七)天野信景が「惣社参詣記」にこの社のことを中島宮と記して以来、江戸時代には中島宮を公称し、御園神明は俗称であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android