徒言葉・只詞（読み）ただことば

精選版 日本国語大辞典

ただ‐ことば【徒言葉・只詞】

〘名〙

① ありのままのことば。飾りけのないことば。ただごと。また、日常ふつうに用いることば。

※永久四年六月四日参議実行歌合（1116）「むげにただ言葉にて、げびたるやうに思う給ふれども」

② (只詞) 謡曲で、節(ふし)のない普通のことばの部分。ただこと。

※音曲声出口伝（1419）「さしこと、ただこと葉よりして、一句一曲に至るまで、耳を澄し」

出典　精選版 日本国語大辞典