後先立(読み)おくれさきだつ

精選版 日本国語大辞典 「後先立」の意味・読み・例文・類語

おくれ‐さきだ・つ【後先立】

〘自タ四〙
① あとになったり、先になったりする。あい前後する。
※後撰(951‐953頃)秋下・三八一「おそくとく色づく山のもみぢ葉はをくれさきだつ露や置くらん在原元方〉」
② ある者は生き残り、ある者は先に死んでゆく。死別する。
※遍昭集(10C後か)「すゑのつゆもとのしづくや世の中のおくれさきたつためしなるらん」
歌舞伎曾我綉侠御所染御所五郎蔵)(1864)六幕「おくれ先立つ世の習ひ、誰が先やら知れぬわいの」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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