当合・当逢(読み)あたりあい

精選版 日本国語大辞典 「当合・当逢」の意味・読み・例文・類語

あたり‐あい ‥あひ【当合・当逢】

〘名〙
① ぶつかり合うこと。衝突すること。
葉隠(1716頃)一「同じあたりにくどつきて、がたひしとあたり合に成故、はっきりとしたる事なし」
② 二艘の船が衝突すること。船の衝突事故は、航走船間の衝突、航走船と停泊船の衝突、停泊船間の衝突の三つに大別するが、中世に作られた「廻船式目」が近世末期に至るまで船乗りの間に行なわれ、それぞれの衝突に対する責任や予防慣行について規定されていた。乗懸(のりかけ)。走当(はせあたり)。突当(つきあたり)
※船法御定并諸方聞書(1724頃)「諸廻船当り逢等、まきり違ひに当申事度々也」

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