彌次馬・野次馬(読み)やじうま

精選版 日本国語大辞典 「彌次馬・野次馬」の意味・読み・例文・類語

やじ‐うま【彌次馬・野次馬】

〘名〙 (「やじ」は「おやじ」の変化した語とも、また「やんちゃ」の変化した語ともいう。もし、そうなら、歴史的かなづかいは「やぢうま」)
① 父馬。老いた牡馬老馬。また、暴れて馴らしにくい馬。悍馬
※俳諧・両吟一日千句(1679)第一「雇はれてこちらへ直す岩根道〈西鶴下り坂には荷とるやち馬〈友雪〉」
② 物見高いこと。また、自分とは無関係なことにむやみと口出しをしたり、他人のしり馬に乗って無責任に騒ぎたてたり、見物に出たりすること。また、その人。
※雑俳・女郎蜘(18C前)「家次馬は東波なるらん佐野の雪」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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