弾初(読み)ひきぞめ

精選版 日本国語大辞典 「弾初」の意味・読み・例文・類語

ひき‐ぞめ【弾初】

〘名〙
新年にはじめて楽器を弾くこと。《季・新年》
※俳諧・桜川(1674)春一「弾そめやこころのかぎりつくし琴〈万年子〉」
② 新しい楽器をはじめて弾くこと。

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世界大百科事典(旧版)内の弾初の言及

【歳旦物】より

…邦楽で,年頭に演奏されるために作られた曲目。狭義には,河東(かとう)節,一中(いつちゆう)節,常磐津(ときわづ),清元などの浄瑠璃で,年頭に一門が集まって演奏する弾初(ひきぞめ)に発表された新曲で,鶴亀,門松など,年頭の祝いや長寿をあらわす内容の短い曲が多い。歳旦浄瑠璃ともいう。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」