引網村(読み)ひきあみむら

日本歴史地名大系 「引網村」の解説

引網村
ひきあみむら

[現在地名]倉敷市児島唐琴町こじまからことちよう・児島唐琴町一―四丁目

田之口たのくち村の東に位置し、南は瀬戸内海、東は渋川しぶかわ(現玉野市)新割しんわり(二三四・四メートル)で境する。同山は王子おうじ岳の別名で知られる。村名は地引網漁場であったこと、また往古網に地蔵尊がかかったことにちなむともいう。「備前記」には村の前に突き出している山が琴の形に似るために海辺を琴ノ浦といい、干潮のときその響が唐琴のように松風が琴を弾く音に似るために名付けられたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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