引直(読み)ひきなおす

精選版 日本国語大辞典 「引直」の意味・読み・例文・類語

ひき‐なお・す ‥なほす【引直】

〘他サ五(四)〙
① 引いたり、引きずらせたりしてあるべき位置へ移す。もとにもどす。また、ほかの場所へ移す。
源氏(1001‐14頃)初音「おとどの君、さしのぞき給へれば、ふところ手ひきなをしつつ」
② なおす。改める。修正する。また、作りかえる。改築する。
※後鳥羽院御口伝(1212‐27頃)「よき風情おのづからあれば、それを才学にてよくひきなをして、多く秀哥ども詠みたりけり」
③ あてはめる。組み入れる。
※尋常小学読本(明治三七年)(1904)八「拾銭以上となりたるとき、これを郵便貯金にひきなほすことをうる規則なり」
④ 転換する。〔仏和法律字彙(1886)〕
⑤ 線などをもう一度引く。
風邪をもう一度ひきこむ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android