弁論・辯論(読み)べんろん

精選版 日本国語大辞典 「弁論・辯論」の意味・読み・例文・類語

べん‐ろん【弁論・辯論】

〘名〙
筋道をたてて自分の意見を述べること。大勢の人の前で意見を述べ、論ずること。
都氏文集(879頃)五・評定文章生従七位上菅野朝臣惟肖対策文「分別生死、辨論文章
太平策(1719‐22)「是非の弁論のみ繁くなりて」 〔史記‐匈奴伝〕
② 互いに論じ合うこと。また、その議論。〔広益熟字典(1874)〕
③ 法律用語。
(イ) 民事訴訟で、対立する当事者が、互いにその主張を出しあい、攻撃防御の方法を尽くすこと。また、その手続き。口頭弁論。〔仏和法律字彙(1886)〕
(ロ) 刑事訴訟で、公判期日に当事者を関与させて行なう一切の審理手続き。特に証拠調べの終わったのちに弁護人によって行なわれる被告人のための陳述をいうこともある。
郵便報知新聞‐明治二六年(1893)一〇月二一日「政府顧問カークード氏は辯論を始めたるが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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