廊下鳶(読み)ロウカトンビ

デジタル大辞泉 「廊下鳶」の意味・読み・例文・類語

ろうか‐とんび〔ラウカ‐〕【廊下×鳶】

遊女屋で、相方遊女を待ちわびた客が廊下をうろうろと歩き回ること。また、その人。
「さいづちたばねのし、―も羽をのして」〈魯文安愚楽鍋
用もないのに廊下をうろつき回ること。また、その人。
[類語]怠け者スラッカー道楽者・物臭坊主・億劫がり・横着者無精者暇人

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「廊下鳶」の意味・読み・例文・類語

ろうか‐とんび ラウカ‥【廊下鳶】

〘名〙 妓楼などで、遊女が来るのを待ちわびて遊客が廊下をうろつき回ったり、他の部屋をひやかしたりなどして歩くこと。また、その人。転じて、用もなく廊下などをうろつき回り仕事をしない人をいう。
洒落本・繁千話(1790)「松さん廊下鳶(ラウカトンビ)をしなんすなへと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android