度会川(読み)わたらいがわ

日本歴史地名大系 「度会川」の解説

度会川
わたらいがわ

「五代集歌枕」「八雲御抄」に伊勢の名所として記される。「万葉集」巻一二に

<資料は省略されています>

とあり、「度会の大川」については宮川説・五十鈴川説がある。「延喜式」(神祇)斎宮寮の三時祭禊の項に、斎王の外宮(度会宮)参入の次第を「朝饌之後、斎王参度会宮、路辺窮者賑給如常、禊度会河、参入神宮」、次いで内宮(太神宮)参入を「参太神宮、禊御裳洗河みもすそかは」と記すことから、度会川が「御裳洗河」(五十鈴川)でないことは明らかである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の度会川の言及

【宮川】より

…長さ91km。度会(わたらい)川,度会大川,豊宮川とも呼ばれた。伊勢神宮の神領の境界をなし,神域に入るための禊(みそぎ)をする神聖な川とされ,歌枕でもあった。…

※「度会川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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