床丹川(読み)とこたんがわ

日本歴史地名大系 「床丹川」の解説

床丹川
とこたんがわ

別海町北部を流れる川。水源上春別かみしゆんべつ原野で、東へ流れて上春別市街の少し北を通り、チェプンナイ川・重太郎じゆうたろう川・ポントコタン川など数条の支流を合せながら蛇行し、緩やかに流れて床丹で根室海峡に注ぐ。流域面積一六三・七平方キロ、流路延長四六キロ、下流湿地が多い。前近代には川名はトコタンと記され(東蝦夷地場所大概書)、「蝦夷巡覧筆記」には「川有リ幅五六間」、「蝦夷日誌」(一編)には「巾二十間余」とある。板本「東蝦夷日誌」では「トコタン川幅十五六間(中略)此川筋ヲエナウシ左川、チエフンナイ右川、セヨ平崩平此処平ニ貝多く有、依て号く。ニカルシ右川、チライカルシ源二股、ホントコタン分れ、処々の沼の落水計也。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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