庄司ヶ嶽(読み)しようじがたけ

日本歴史地名大系 「庄司ヶ嶽」の解説

庄司ヶ嶽
しようじがたけ

本郷の南、本郷川の下流東岸の山で、西山麓には中山なかやま集落がある。山上に平坦地があり、南北朝頃の人とされる郷田庄司の居城があったと伝える。「注進案」は「此地岩壁数仞、薛蘿覆ひかぶさりしが、近年野火にて枯槁せり、上に平坦の地あり、広き所は方二拾間、狭き所は六七間、往昔江太ごうだ庄司弘実といふ者の居城と申伝へ、四方山の尾を掘切りて騎馬の往来を絶つ」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報