幹・柄(読み)から

精選版 日本国語大辞典 「幹・柄」の意味・読み・例文・類語

から【幹・柄】

[1] 〘名〙
草木の幹や茎。〔十巻本和名抄(934頃)〕
② 矢の篦(の)。矢がら。
※金刀比羅本保元(1220頃か)上「からはしら篦(の)に、山鳥の羽をあはせはぎに、こうの霜ぶりをまぜて」
③ 道具の柄(え)
※霊異記(810‐824)上「十余人して荷(も)つ可き鋤柄(すきガラ)を作りて持た使む〈興福寺本訓釈 柄 加良〉」
[2] 〘接尾〙 柄のあるものを数えるのに用いる。
歌舞伎・蝶々孖梅菊(1828)二幕「三から位の臼は、わし一人で沢山でござります」
[3] 〘語素〙 柄のあるものという意を表わす。「から臼(うす)」「から楫(かじ)」「から秤(はかり)」「から鋤(すき)」など。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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