幸阿弥長法(読み)こうあみ ちょうほう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「幸阿弥長法」の解説

幸阿弥長法 こうあみ-ちょうほう

?-1618 江戸時代前期の蒔絵(まきえ)師。
幸阿弥長晏(ちょうあん)の次男。幕府お抱えの幸阿弥家9代。徳川家につかえ,天樹院(千姫),東福門院(ともに徳川秀忠の娘)の婚礼調度品に蒔絵をほどこすことを命じられた。元和(げんな)4年10月13日死去。京都出身。通称は藤七郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の幸阿弥長法の言及

【幸阿弥家】より

…室町後期から江戸時代を通じて,時の為政者に仕え,常に主流的な位置にあった蒔絵師の家系。初代道長(1410‐78)は本名土岐四郎左衛門道長といい,近江国栗本郡を領した足利義政の近習であった。のち蒔絵を習って上手になり蒔絵師として将軍家に仕え,入道して幸阿弥と称した。能阿弥,相阿弥,土佐光信の下絵を用い,高蒔絵や研出蒔絵の精巧な作品を制作した。2代道清(1433‐1500)は,道長の長子。1465年(寛正6)に義政の命で後土御門天皇即位の調度に蒔絵を施し,法橋に叙された。…

※「幸阿弥長法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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