平吹村(読み)ひらぶきむら

日本歴史地名大系 「平吹村」の解説

平吹村
ひらぶきむら

[現在地名]武生市中平吹なかひらぶき町・下平吹しもひらぶき

日野川右岸にあり、東に日野山地を負う狭長な平地に位置する。地形的利点から、南北朝の争乱時には南朝方の脇屋義助が布陣し、暦応三年(一三四〇)九月日付石河頼景軍忠状(天野文書)の同月二三日に「松崎城妙法寺城、并楯籠脇屋(殿)平葺等焼払」とみえる。次いで室町幕府の御料所になったらしく、諸国御料所方御支証目録(内閣文庫蔵)に「越前国平郷」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報