干物・乾物(読み)ひもの

精選版 日本国語大辞典 「干物・乾物」の意味・読み・例文・類語

ひ‐もの【干物・乾物】

〘名〙
魚介類を生(なま)で、または塩をつけて干したもの。
九暦‐逸文・天暦五年(951)一〇月二六日「干物四種〈盛片垸〉」
② 日に干して水気のなくなったもの。干からびたもの。
武蔵野(1887)〈山田美妙〉中「夕顔の干物(ヒモノ)衣服とした小柴垣がその周囲を取巻いて居る」

ほし‐もの【干物・乾物】

〘名〙
保存がきくように干した食物かんぶつ
※俳諧・青筵(1700)下「干ものに百舌鳥もたのしや冬構〈諷竹〉」
② 洗ったり、染めたりして日に干す布帛洗濯物
※俳諧・俳諧新選(1773)四「干物に母はとしよるしぐれかな〈可興〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報