幕詞(読み)マクコトバ

デジタル大辞泉 「幕詞」の意味・読み・例文・類語

まく‐ことば【幕詞】

武士軍陣に用いた忌み詞。幕を張ることを場合に応じて言い分けたもの。味方のは「打つ」、敵の場合は「引く」、船には「走らかす」、座敷桟敷などには「囲う」といった類。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「幕詞」の意味・読み・例文・類語

まく‐ことば【幕詞】

〘名〙 軍陣に用いた忌詞(いみことば)。幕を張ることを、味方のは「打つ」、敵のは「引く」、船には「はしらかす」などといろいろに言い分けた類。
咄本・私可多咄(1671)三「老たる侍のいへるは、たれも幕詞(マクコトハ)しらずしてはかなはぬことなれば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android