常識学派(読み)ジョウシキガクハ

デジタル大辞泉 「常識学派」の意味・読み・例文・類語

じょうしき‐がくは〔ジヤウシキ‐〕【常識学派】

常識哲学を説いた学派スコットランド学派

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精選版 日本国語大辞典 「常識学派」の意味・読み・例文・類語

じょうしき‐がくは ジャウシキ‥【常識学派】

〘名〙 一八世紀から一九世紀にかけて現われたイギリストマス=リード代表とする哲学一派ロックヒューム認識論に反対して、真理の最終根拠を常識におくことを主張した。スコットランド学派。

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世界大百科事典(旧版)内の常識学派の言及

【常識】より

…そしてコモン・センス=常識の考え方は,その過程でキケロを代表とするローマ古典を介して現れたのである。そしてその後,ルネサンスの人文主義者たちに受け継がれ,近代に入ると,18世紀初頭イタリアのビーコや,少し遅れてイギリスのシャフツベリー,またT.リードにはじまる〈常識学派〉(スコットランド学派)に伝えられていく。学問の基礎を常識=コモン・センスに置くこの〈常識学派〉の立場は,従来概して楽天的で通俗的なもの,理論的にとるに足らないものに思われてきたが,実はそれは,宗教的には狂信者を排しての,認識論的には懐疑論者に抗しての〈危機の理論〉の性格をもっていた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」