常盤池(読み)ときわいけ

日本歴史地名大系 「常盤池」の解説

常盤池
ときわいけ

[現在地名]宇部市大字上宇部・大字沖宇部・大字西岐波

旧周防・長門両国国境の地に、宇部丘陵の水田開発の灌漑用水として築き立てられた貯水池

福原家文書によれば、貞享五年(一六八八)給領主である福原氏より萩藩庁に常盤原ときわばらへの新堤築立の願が出され、元禄二年(一六八九)三月二日に許可された。掘抜普請は同一〇年二月三日に始められ、翌一一年常盤堤が成就。同一三年に水懸りした地の調査を終え、同一四年に検地石盛が完了している。

「注進案」には「常盤堤 水面九十町余」「水掛町数三百五町九反七畝程」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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