常盤井殿跡(読み)ときわいどのあと

日本歴史地名大系 「常盤井殿跡」の解説

常盤井殿跡
ときわいどのあと

「帝王編年記」寛元四年(一二四六)五月九日条に「上皇御幸大相国大炊御門京極水閣」とある。同じことを「葉黄記」同日条は「為御方違、御幸相国常盤井第、大宮大納言、土御門中納言、殿上人少々騎馬供奉」と記すから、この水閣は西園寺実氏の別邸常盤井殿内に所在したことが知れる。

常盤井殿の所在地については、「拾芥抄」に「春日南、京極西、太政大臣実氏家」とあるが、「山城名勝志」所引の延徳四年(一四九二)七月五日付古文書の「常盤井宮御しき地の事」には「右此御地は春日京極朱雀しもは大炊御門の地より北、四丁まちの内十丈よほうはけんせう院へ御寄進の分をのく」とあるから、「春日南、京極東、大炊御門北、東朱雀西」としたほうがよいと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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