常津村(読み)つねづむら

日本歴史地名大系 「常津村」の解説

常津村
つねづむら

[現在地名]大江町字常津

由良川右岸の河東街道に沿い、高さ五〇メートル余りの丘陵性山地の麓にある。南は在田ありた村、北は尾藤びとう村に接し、対岸公庄ぐじよう村である。

慶長検地郷村帳に高一六七・七二石「常津村」とみえる。土目録でも同高で、内訳は田方一一五・八〇八石、畑方五一・九一二石、運上のうちに撫網運上銀四匁、渋柿〇・二石があった。延享三年(一七四六)の郡中高究付覚によれば農家戸数二〇。田辺藩領。

東方に標高二五八・八メートルの陣取じんとり山がある。黒井くろい(跡地は現兵庫県氷上郡春日町)城主赤井悪右衛門がおにじように城塁を構えた折、この方面の見張所を置いた所と伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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