常影(読み)とかげ

精選版 日本国語大辞典 「常影」の意味・読み・例文・類語

と‐かげ【常影】

〘名〙
① 山あいのいつも陰になって日の当たらないところ。
万葉(8C後)八・一四七〇「もののふの石瀬の社(もり)の霍公鳥(ほととぎす)今も鳴かぬか山の常影(とかげ)に」
② いつも見える姿。常に見ることのできるもの。
※あこがれ(1905)〈石川啄木〉落瓦の賦「春の常影(トカゲ)の瑞の雲 靆(なび)くとばかり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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