市谷坂下薬王寺門前(読み)いちがやさかしたやくおうじもんぜん

日本歴史地名大系 「市谷坂下薬王寺門前」の解説

市谷坂下薬王寺門前
いちがやさかしたやくおうじもんぜん

[現在地名]新宿区富久町とみひさちよう

修行しゆぎよう寺の東に位置する薬王寺の境内南側に成立した門前町屋で、先手組屋敷の中ほどを横断して自証じしよう院前に通じる道の北側に面する片側町。東と南は先手組屋敷。当地はかつて市谷村に属していたが、万治元年(一六五八)に黄檗宗薬王寺が移転・拝領し、元文二年(一七三七)に門前町屋を許可された。延享二年(一七四五)町奉行支配地となる。なお北東方に離れた同じ市谷の地に新義真言宗薬王寺の門前に開けた市谷薬王寺前いちがややくおうじまえ町があって紛らわしいことから、当町は坂下を冠したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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