市場寺(読み)いちばじ

日本歴史地名大系 「市場寺」の解説

市場寺
いちばじ

[現在地名]上野市菖蒲池 寺山

真言宗豊山派。本尊の木造阿弥陀如来坐像(像高一三八センチ)とこれを守る木造四天王立像(一六四―一六六センチ)は国指定重要文化財。南北朝期と考えられる五輪塔もある。当寺はもと界外かいげ村市場にあった市場山長福ちようふく寺の後身であろう。天正伊賀乱以後約二〇〇メートル西の現在地に移ったが、「伊水温故」に「旧記、本堂六間四面 寺領三百八十石ト有」と記す。長福寺は「十業綱義」(金沢文庫蔵)識語に応安元年(一三六八)四月「於伊賀国古山庄長福寺書写畢、少比丘快守」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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