市ノ川山村(読み)いちのかわやまむら

日本歴史地名大系 「市ノ川山村」の解説

市ノ川山村
いちのかわやまむら

[現在地名]富士町大字市川いちのかわ

小城おぎ山内さんない郷の市ノ川山村はてん(一〇四六メートル)北東にある山村で、標高約四五〇メートル。慶長絵図には「一ノ川 高四百五十二石余」とある。渡瀬わたせ川・綿打わたうち川などの小河川の谷間の村で、正保絵図では上・下に分けられている。文化一四年(一八一七)の郷村帳には市ノ川村とあって楠尾(葛尾)の地を含んでいる。藩政期には小城藩領。

村内に諏訪すわ神社があって浮立ふりゆうが伝承される。阿弥陀如来本尊とする吉祥山西福さいふく寺は、臨済宗南禅寺派。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報