巻起・捲起(読み)まきおこす

精選版 日本国語大辞典 「巻起・捲起」の意味・読み・例文・類語

まき‐おこ・す【巻起・捲起】

〘他サ五(四)〙
① 風などが巻くようにして塵埃を吹き上げる。
青年(1910‐11)〈森鴎外〉八「をりをり捲き起される冷たい埃を浴びて」
② 思いがけない事をひきおこす。
※金(1926)〈宮嶋資夫〉一「万人予想を裏ぎって、平地波瀾を巻き起した」

まき‐おこ・る【巻起・捲起】

〘自ラ五(四)〙
① うずが巻くように立ちのぼる。「旋風が巻き起こる」
② 突然、物事が盛んになる。「ブームが巻き起こる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報